スタッフ「今日はカボチャが安かったから沢山買っちゃった」
利用者さん「じゃ、今夜はカボチャを美味しく煮ましょうね」

毎日の食事もその日に考える。
でも「自宅で暮らす」って、そういうことじゃないかと考えています。

グループホームで働くこと

私たちケアサークル恵愛のグループホームには、毎日決まったルーチンというものはありません。
利用者の皆さんは、それぞれ思い思いの時間に起きて、思い思いのスタイルで日々過ごしています。

天気が良くて、利用者さんの体調がよければ、近くの公園に散歩に行ったり
TVのCMで見た映画が気になれば、皆で映画鑑賞に行ったり
お菓子を作ったら、近所の皆さんにお裾分けに行ったり

毎日やることが決まっていないので、利用者さんの体調や気持ち、天気や季節の行事とかを考えて、その日その日のやることを考えます。

でも、自宅で生活している時は、それが普通で、仕事でもないのに、1ヶ月先までスケジュール帖がビッシリ埋まってるってことは無いですよね。

私たちケアサークル恵愛では、利用者さんに「自宅」に居るときと同じように生活して欲しいと考えています。
だから、細かなスケジュールを決めず、利用者さんと一緒に、その日にやることを決めているのです。

グループホームとは

グループホームは、認知症の高齢者で、ある程度の介護が必要な方が入居し、介護職員と共に共同生活を送る介護施設です。

地域密着型サービスで、5~9人の利用者さまで1ユニット。1つの施設では最大3ユニット(最大27人)までと、特別養護老人ホームなどの他の施設よりもはるかに小規模な環境で、アットホームな雰囲気の中、介護を受けられる施設です。

最近は、大手の介護サービス事業者によるチェーン展開のグループホームも増えてきましたが、ケアサークル恵愛では、1ユニットで小規模のグループホームを2つ運営しています。

食事はみんなで一緒に作る

大手が運営するグループホームでは、セントラル・キッチンで調理の大半をすませ、給食のような形で提供するスタイルが一般的になってきました。

その方が効率的かもしれませんが、なるべく自宅にいる時と同じように生活することを重視するケアサークル恵愛では、毎回、スタッフと利用者さんで食事を作っています。

献立も、その日その日で、「何を食べたいか」とか「今日はスーパーでこれが特売だった」とか、「近所の方からお裾分けを貰った」といったことで、決めています。

一から作るので、手間はかかりますが、利用者さんと一緒に作る食事は、小規模のグループホームならではの良い習慣だと考えています。

ルーチンもマニュアルも通じない介護

当然、食事や排泄のケア、身だしなみを整えるお手伝い、あるいは診察や通院といった、決まったケアメニューもあります。

ただ、逆に言えば、それ以外は、決まったものはありません。
時には皆で出かけたり、時には何もせずボーっと過ごしたり。

そこにはルーチンワークやマニュアル通りの仕事はほとんどありません。

利用者さま一人ひとりと向かい、その時その時で何ができるのか?
どうするべきか?を、スタッフ一人ひとりが考える必要があります。
でも、そこに私たちケアサークル恵愛は、最も大きな価値を見ています。

それが、グループホームという決して「自宅」ではない施設で、しかし「自宅で暮らしぬく」を実践することにつながると思います。

利用者さま1人ひとりとしっかり目を合わせる介護

日々、同じことを繰り返し、淡々とルーチン業務をこなしていく・・・そういった仕事スタイルを好まれる方には、あまり向かない仕事かもしれません。

しかし、利用者さま一人ひとりとしっかり目を合わせ、一人ひとりと向き合いながら介護サービスを提供する。そこに価値を見出される方にとっては、私たちケアサークル恵愛のグループホームは、ぴったりの環境だと思います。

文章ではなかなか伝わらないかもしれません。
グループホームでの仕事に少しでもご興味をお持ちいただけた方は、ぜひ一度、見学にお越しください。