長野生活の一コマ

長野通信

東京では小さい土地ながら一戸建ての住まいでした。多くの人がそうであるように建蔽率ぎりぎりの家だったので好きな園芸はすべてコンテナでした。

 

長野移住をするにあたり、泣く泣く処分したものもありましたが、バラだけはなんとしても持ってゆきたいと大きなコンテナそのまま運んでもらいました。幸い引っ越しが冬だったのでバラが休眠中でかなり乱暴に剪定した状態で運べました。

ところが今年初めの長野は例年になく大雪が何回も降り、(ちなみに長野市は気温は低く、空気は冷たいのですが、周りの山に守られているため積雪はそれほど多くないようです)

外構工事ができないでいたのでバラの移植もとうとうできないうちに花の時期を迎えてしまいました。東京から持って行ったままの状態で最盛期を迎えたのですが、バラにとっては長野の気候は適しているのでしょう。持って行った状態でほぼ放置されていたのに葉の生育もよく、花もたくさん咲きました。

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でも得体のしれない病気(?)でしょうか。こんなことは東京では経験しませんでした。

蕾になんと空洞が出現!

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私が東京に来ている間に蕾がことごとく何かにやられました。

楽しみにしていたのになんとも残念。東京で使っていた薬剤を試してみましたが、一向に改善されません。そんなある日長野市広報でこんな記事を発見!

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さっそく申し込みました。こんなにタイムリーに近場であるとはなんとラッキーなんでしょう。一から学べる絶好のチャンスでした。樹木医でもある講師から講義を聞き、もちろんたくさん質問もしました。

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長野に転居してきてバラの花付がいいこともお話するとバラにとっては夜間の冷え込みが大切なことを教えていただきました。長野も日中は直射日光が強いので気温はかなり高くなりますが、熱帯夜はほとんどありません。 東京のようにアスファルトで囲まれると夜も空気が熱く、熱帯夜が多いのはバラにとっては良い環境ではなかったのです。

そして実技まであり、直接バラを剪定しながら学べるとても有意義な講習でした。

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得体のしれない蕾に穴があいてしまうのも虫の仕業とわかり、東京では使っていなかった殺虫剤を急きょ買いに走りました。ところ変われば…ですね。

 

長野市の北に中野市というところがあってそこにはバラで有名な一本木公園があります。

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次回はちょっと季節が違いますが、寒さに向かい色が少なくなるこの時期ちょっと華やいだバラの風景で温まっていただこうとその一本木公園のご紹介をしようと思います。